生物学的な観点から見た、人種差別のナンセンスさについて。
人間には、かなり大雑把に分けて、白人種、黒人種、黄色人種の人種がいる。
しかし、人種って何だろう?
とりあえず、全ての人種はホモ・サピエンス・サピエンスに分類される、同じ生物種である。
では、人種間の違いってのは、なんなんだろう?
犬で例えてみるならば、紀州犬とブルドッグとシベリアンハスキーの違いのようなものだ。つまり、遺伝的に言えば、ブリードの差である。
当然のことながら、ブリード間では、同じ犬という生物種であっても、いろいろな点で差異というものはある。例えば、シベリアンハスキーは運動能力に優れているとか、ブルドッグはほほが垂れてるとか、紀州犬は喧嘩に強い、とかいった遺伝的な差異がある。(犬には詳しくないので、細かいところはご容赦…。)
だが、ここでちょいと考えてみてほしい。例えば、シベリアンハスキーは運動能力に秀でていて、ブルドッグはほっぺたが垂れているから、シベリアンハスキーの方が優良な犬だ、などという人がいるだろうか?
人間にしても同じことだ。黒人は髪の毛が黒くてくりくりしていて、白人はブロンドでストレート。その差異はありえるかもしれない(犬ほどはっきりしてはいないだろうが)。だからといって、白人の方が優れているとか、黒人の方が優れているとか、そんな事を言ったって、ナンセンスじゃないか!